2026/8/6

ヘヴィーオブジェクトって?

鎌池和馬先生のライトノベルシリーズ。完結済み。全20巻。文庫で揃えるのは難易度が高いが電子書籍があるよ。

バカデカい兵器、オブジェクトが戦争の主役の時代に、学生のクウェンサーと不良軍人のヘイヴィアが生身でオブジェクトに立ち向かう。SFらしくオブジェクトの設定は結構やったもん勝ちで、推理モノ的な楽しみ方はしづらい。痛快アクションとして読むのがいいかも。

特徴

「拡張パック式」を取っており、初巻さえ読めば設定がインストールされるので、あとはどれに行ってもOK、という変わった仕組みになっている。俺はほぼ刊行順に読んだのでこれが成立しているのかどうかよく知らない。

とはいえ注意するべき巻はあり、

  • 死の祭典・北欧禁漁区シンデレラストーリー
    クウェンサーとヘイヴィアが登場しない。知らずに読むと面食らう。

  • 最も懸命な思考放棄 #予測不能の結末
    「最も賢明な思考放棄」の明確に続編なため、よほどへそ曲がりでなければ順番に読んだほうがいい。

  • 人が人を滅ぼす日(上)・(下)
    最終巻ということで、他の巻の情報がバシバシ登場する。まあ最終巻だし最後に回したほうがいいんではなかろうか。

各巻感想

  • 2 採用戦争
    3章にあまり繋がりのない正統派続編。1巻読んだ後次に読むにはちょうどいいが、折角のシリーズなので適当な巻から行くのはどうか。

  • 3 巨人達の影
    対おほほ戦は屈指の名戦闘なので、ぜひ読むべき。2章で半レギュラーとなるミョンリが初登場。この巻ではフーダニットの容疑者のような扱われ方。2

  • 5 死の祭典
    「北欧禁猟区」にフォーカスした番外編……といいつつ、舞台は大西洋をオリンピアドーム。クウェンサーとヘイヴィアは登場しない。箸休め巻と言った感じ、個人的にはこのなんとかちゃんがあまり好みではないが終盤のアクロバットは見所あり。

  • 8 七〇%の支配者
    資本企業の一角「島国」……ようは日本が舞台。なんというかいろいろコナン映画みたい。おすすめではある。

  • 9 氷点下一九五度の救済
    インド南東部の危険地帯・ロストエンゼルスが舞台。ロストエンゼルス自体が他の巻でほぼ出てこないのと、ド派手なオブジェクトの鹵獲から始まり、大国どうしの陰謀、敵国の幼女エリートとの共闘、馬鹿二人の活躍に、強大な敵にどう立ち向かうか……と見どころ満載かつかなり読みやすい巻と思う。おすすめ。

  • 12 一番小さな戦争
    地中海に浮かぶ人口浮揚島、セカンドヴェニスが舞台。民衆の避難、伝染病の感染と、比較的スケールの小さめの問題を扱う。……いや、隕石が降ってきてるわけだからそんなこたあないか……。本作のヒロイン枠は明確にエリート、キャスリン=ブルーエンジェルなのだが、ミョンリの活躍回でもある。

  • 15 最も賢明な思考放棄 #予測不能の結末
    情報同盟の本国、アメリカ東海岸のが舞台。クウェンサーは不在であり、ヘイヴィアと相棒代理としてミョンリがドタバタを繰り広げる。クウェンサー不在ゆえか、世界観の根幹に触れるからなのか、シリアス寄り。おほほの印象も変わる。

  • 16 欺瞞明細クウェン子ちゃん
    パンダから始まり、全体のノリは軽め。いいのかよそれで……。好きではある。

  • 17 純白カウントダウン
    とは裏腹に、かなり救いが少なくしんどい巻。

  • 18 天を貫く欲望の槍
    舞台は地球を飛び出して宇宙へ。初っ端から宇宙空間に放り出され、スペースデプリに捕まって飛んでいく。おもろいけどもう想像が出来ねえ……。

  • 19/20 人が人を滅ぼす日
    全部読んでないと何がなんだかわからなくなってくる。最終戦は日本だった。ミョンリがやってるオブジェクト集め的なゲームは15巻にちょっと出てくる。

色分け

ヨーロッパ

  • パリ……「正統王国」の首都。フランスは正統王国のだろうか。
  • ローマ……「信心組織」の首都。

北米

  • ニューヨーク……「情報同盟」の首都。
  • カリフォルニア……「資本企業」の首都。

アジア

  • 日本……資本企業の配下とされるが、複雑。
  • 中国……20巻もあってあまり登場せず、様子がわからない。
  • 韓国……ミョンリという名前が朝鮮っぽい。正統王国領域なのだろうか?

1 ヘヴィーオブジェクト 2009年10月10日(同日[12]) 978-4-04-868069-1
2 ヘヴィーオブジェクト 採用戦争 2010年6月10日(同日[13]) 978-4-04-868594-8
3 ヘヴィーオブジェクト 巨人達の影 2010年11月10日(同日[14]) 978-4-04-870051-1
4 ヘヴィーオブジェクト 電子数学の財宝 2011年9月10日(同日[15]) 978-4-04-870549-3
5 ヘヴィーオブジェクト 死の祭典 2011年11月10日(同日[16]) 978-4-04-870997-2
6 ヘヴィーオブジェクト 第三世代への道 2012年6月10日(同日[17]) 978-4-04-886624-8
7 ヘヴィーオブジェクト 亡霊達の警察 2013年11月9日(同日[18]) 978-4-04-866080-8
8 ヘヴィーオブジェクト 七〇%の支配者 2014年3月8日(同日[19]) 978-4-04-866379-3
9 ヘヴィーオブジェクト 氷点下一九五度の救済 2015年4月10日(同日[20]) 978-4-04-865064-9
10 ヘヴィーオブジェクト 外なる神 2015年10月10日(同日[21]) 978-4-04-865452-4
11 ヘヴィーオブジェクト バニラ味の化学式 2016年2月10日(同日[22]) 978-4-04-865764-8
12 ヘヴィーオブジェクト 一番小さな戦争 2016年9月10日(同日[23]) 978-4-04-892353-8
13 ヘヴィーオブジェクト 北欧禁猟区シンデレラストーリー 2017年4月8日(同日[24]) 978-4-04-892835-9
14 ヘヴィーオブジェクト 最も賢明な思考放棄 2017年9月8日(同日[25]) 978-4-04-893331-5
15 ヘヴィーオブジェクト 最も賢明な思考放棄 #予測不能の結末 2018年4月10日(同日[26]) 978-4-04-893787-0
16 ヘヴィーオブジェクト 欺瞞迷彩クウェン子ちゃん 2018年12月7日(同日[27]) 978-4-04-912207-7
17 ヘヴィーオブジェクト 純白カウントダウン 2019年10月10日(同日[28]) 978-4-04-912668-6
18 ヘヴィーオブジェクト 天を貫く欲望の槍 2020年9月10日(同日[29]) 978-4-04-913450-6
19 へヴィーオブジェクト 人が人を滅ぼす日(上) 2021年9月10日(同日[30]) 978-4-04-913997-6
20 へヴィーオブジェクト 人が人を滅ぼす日(下)

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